日清製粉戦略を見た!

今日の言葉



「うますぎると食べ飽きるぞ」


日清製粉社長、製品開発時のコメント


ここ数日風邪を患い、

寝ながらテレビを見ていたところ、

作家村上龍氏司会の「カンブリア宮殿」の

次回予告のワンシーンにて聞いたセリフです。




買い手としては、なんとも微妙な一言ですが、


売り手としての着眼で言えば、消費者行動を知り尽くした

戦術構想が伺え、非常に興味深いです。




商品は何でも、

「より良いものを開発する」と言うのは常識であり、

大原則ですが、その例外として、



A:良すぎる→買いすぎる→食べ過ぎる→飽きる→買い控える


との行動パターンを読み


良すぎない(そこそこの味など)こととすることで、


B:ソコソコ良い→ちょくちょく買う→ちょくちょく食べる→ …


と消費者の行動を誘導する意図がある。


恐らく過去のデータより、

AよりBの方が長期的に見て顧客購買個数が上回っているのだろう。


そして、その消費者行動を、味などの品質管理によって

コントロールしようとしているのは大手食品メーカーの常套手段のようだ。



一見未完成に思えながらも、何か食べたくなるようなマクドナルドの味もそのような

品質管理が恐らく、戦術的に施されているのだろう。


良くも悪くもあの味が決して変わらない事がアドバンテージなのだ。



(話はそれるが、そのウマさという間隙をついたのが、

 モスであり、フレッシュネスであるのだろう)


人間の味覚、消費行動(欲求)等は未知数だらけだが、

そこで、商売をする社長ならではの言葉だと思う。


とはいえ、ぜひ、うますぎるという商品も一度は食べてみたいものだ。


でも、きっと食べたら味が知れてしまうので自分も


結局リピート購入の頻度は下がるような気がする。



とも思える無責任で言いたい放題な今日のブログでした。