お袋の味に便乗するスナックは確信犯だ。

私も付き合いでサラリーマン時代にスナックとか地方の小料理屋などに良く行った。


そのときの考察。

それらの店は零細でそこのママ(おばちゃん)が作る「お袋の味」というのと、
疲れたビジネスマンとのほっとする会話を売りにしている。


で、お袋の味とは・・・

お袋の味って、例えば、具材の切りそろえが合わなくってとか、
具材の煮え具合がばらばらとか、
プロフェッショナルではない限りなく素人の人が、目分量で「適当に」調味料の塩梅を決めてしまったり、


そのようなプロの料理ではないというところに一種のお袋の味と言うものがあるようです。


ある意味素人臭い料理というと角が立ちますが、それがお袋の味の最大の特徴でしょう。


ママさんは「ウチのはお袋の味なのよ」とセールスポイントと言うか、アピールポイントのように
料理の説明をしますが、厳しいことを言うと素人の範疇の料理です。
そのように誇らしいものではなく、本質を見誤っているのではないでしょうか?



実際、料理だけで見ると、正直、余りほめられた料理はありません。


普通です。


そして、特に思うのは、お袋の味に腰掛けている小料理屋が多すぎるのではということです。
「お袋の味」は素人臭い料理です。


プロを意識するとお袋の味はでません。


ですので、お袋の味を出す店は、積極的に料理の研究をしないのです。


お袋の味は「素人と臭い知ってて努力しない」という確信犯的な料理で、それはお客にとって罪深いことでもあります。


ある意味全て適当でOK。だってお袋が毎日の食事をそんなに気張って作ることは無いから・・・
毎日がゆえに楽と言うか、リラックスして作られた料理ですから。


でも、お袋の味という都合のよいキャッチコピーに便乗して、商売をサボっている・・・と言われても仕方が無い。
と思いますし、実際、商人・経営者の観点から見ればサイアクです。


自己革新・イノベーションを行う素養がありませんので・・・



もちろん、お袋の味は、その地方の家庭料理を知るには良いだろうし、ママさんの小言を言われながら「ほっ」とする雰囲気は、類を見ないものがあるのでしょう。


センチメンタルなアナログなお店としての良さと存在意義があります。
現に顧客がいるのですから…しかも、継続する店は、リピートするロイヤルカスタマーが多い。
これは商売としては、非常にすごいことです。


きっと、今後も残り続けるでしょう。
出されるものの美味しさというのは、飲食業界において、それほど大きなファクターではなく、それ以外のファクターを重視することは、大切なことです。
それ以外のファクターとは、もはや心理学の領域ですね。
私もこれから、好奇心を以て研究してみます。


それにしても、スナックって変なところですよね