「男はつらいよ」について・・・
先ほど、少しだけBSテレビで「男はつらいよ」を少し見ました。
実は私「男はつらいよ」だいっ嫌いだったのです。
好んで見る父なんかにはうんざりしてしまうほどです。
理由はなんとなくダサすぎて…
あと、「テレビドラマでやるようなタイプのストーリーなのに、いちいち映画にする必要ないだろ」と思っているからです。
でも、今日少し見たら…自分も遠い記憶にあるようなノスタルジックな昭和の日本を感じてしまったのです。
自分でも、こんな風に思うとは意外なのですが、特に渥美清という役者、そして彼が歌う歌詞には結構感心してしまいました。
因みに歌って↓の歌です。
「どうせおいらはヤクザな兄貴、分かっちゃいるんだ妹よ。いつかお前の喜ぶような、エライ兄貴になりたくて。奮闘努力の甲斐もなく今日も涙の、今日も涙の日が落ちる、日が落ちる」
…如何でしょうか?
ホントに甲斐性のない男のシスコンの歌で、しかも、奮闘するけど1日過ぎてしまって全然解決を見ていない。という歌詞に仕上げているところが、人間味溢れるキャラクター設定で、とても微笑ましい感じがしてしまいます。
んー不思議ですね。あんなに「ダサくて嫌い」と思っていたのに…
でもこれは私の中で一つ価値観が大人になっていく証拠となるもので、ひとつ味わい深い進化を遂げている思えました。
と言うことで、今日は全くそれらにか関係なくマリナーズ イチロー選手のインタビューのセリフを引用したいと思います。
「自分は自分でしかないのだから、自分にしかできない事をすれば良い」
これは、イチローがメジャー進出時に、自身のパワー不足を危惧して、悩んでいた際に、本来の自分の持ち味である、ボディーバランスと技術などの分野に特化することで、メジャーでの存在意義を示そうとする決心を表明したものです。
でも、努力の天才イチローは、そんな事を言いつつも、メジャークラスのパワーをつける筋力トレーニングをしているし、その効果は実をつけつつあり、そのようなパワーアップのボディーバランスをまた絶妙にカバーして、進化につなげる技術も有しているということなので、傲慢に聞こえるセリフながら、控えめな謙虚なセリフであった事がニクイと思いますね。
さすが、イチロー。見習うべきプロ意識です。