ドラえもんに物申す!

年末、ドラえもんの特集がテレビでやっていました。



私は以前ブログで「おばあちゃん大好き」という感動巨編を紹介した。
そのリメイクがやっていたのである。


詳しくはwikipediaに詳しいが、一部を引用すると

「おばあちゃんの思い出(おばあちゃんのおもいで)は、2000年3月11日から『のび太太陽王伝説』と同時上映公開された、てんとう虫コミックス4巻「おばあちゃんのおもいで」を原作とする「ドラえもん」のアニメ映画。および、テレビアニメ『ドラえもん』で1979年に「おばあちゃんのおもいで」、1986年に「おばあちゃん大好き」として放映されたもののリメイク版である。感動作の代表の1つであるとされる」


ということであるが、私はこのリメイクを見て、憤ったのだ。



それは、感動の儒教的精神満載の教育教材であったはずの、本編が、
リメイクにより、ちょっとエンターテイメント化していたからだ。


もちろん、号泣はしたものの、時代の流れだろうか…残念でならない。


むしろ、時代が流れるからこそ、その古きよき価値観をもつ本編のリメイクは忠実にやって頂きたかった。
自分のエゴだということは承知だが、良くも悪くも時代や価値観は変わるのだろう。


そして、とにかく私はあのオチだけは許せない。
感動作で終わるはずが、最後に「おばあちゃんの言うのびちゃんの嫁が見たい」
と言う一言をうけ、のび太が静香ちゃんに求婚。振られて「あちゃー」と言うオチで締めくくられる。



感動巨編を安い、「あちゃー」的なオチで汚された気分だ。
あらゆる芸術作においては、最後のシーンはとても重要だ。


なぜ、本編を貫く感動とのび太の我が振り直す気付きを子供達に与えるというコアエッセンスを外すような編集なのだろう。
そして、その外し方があれほど陳腐なオチなのだろう。


エンターテイメントとして、駄作である以上に、教育教材として本編を位置づける私としては、
そこからあのおばあちゃんをしのぶ気持ちなどの感情、のび太の人の振り見てわが振り直す的な効果を半減させた罪は重いと思う。



リメイクの担当者の頑張りすぎかサボりすぎか、本当に残念で、このことは辛口にならざるを得ない。



それも全て、本作を愛するが故であるが、今日はちょっとプンプンさせて頂きたい。



でも、最後に一つフォローをすると、このような作品を2度にわたりリメイクし、youtubeでは英語字幕付もあるというほどに、この作品の本質を見抜き露出させようと尽力し、そして、その製作に携わった方々に対しては、敬意を賞したい。



言ってることが2転3転してしまうが、正直、結果は残念であるが取り組んだ方々はやはり影響力のある偉業をなしたのだと思います。


今日は言いたいことを言わせてもらいました。