「自分で開けて入れ!」

今日の言葉


「自分で開けて入れ!」




私が高校の時に教えてもらった社会の先生の言葉。
失礼だが、特段人気があるわけでも、有名なわけでも、名物的な先生であるわけでもない普通の社会科の先生だ。
色々発掘なんかをしに行って、色々掘ったりするのが好きな方だったと記憶している。


私の高校の記憶では、授業風景などほとんど覚えていないが、その言葉だけは不思議と覚えている。
この言葉は、私の高校卒業の時に、皆さんに是非贈りたいと先生が仰った言葉だ。


みなの心にどれだけ響いたか知らないが、私は当時「なるほど。道理だ」と思ったことを記憶しているし、
その言葉から、「『自ら』行動して確認せよ」という意志を強く感じたのだ。


マスコミの過剰な表現、ステレオタイプ化など情報は氾濫している。
情報は玉もあれば石もある。


それを判断する基準は自分であり、自ら確認したこと以外信じる道理はない。
と思った。



創業社長は得てして、懐疑的で、何でもとりあえず疑ってみたりして、自ら判断・確認をする人が少なくない。
「本当か?」
「確認したのか?」
「何で?」


などを口癖のように唱えられる方は本当に少なくない。



問題を検証するメカニズムを他人に頼らず、事実関係を自らの価値で判断する事を旨としているからであろう。



まさに「自分で開けて入れ」の精神に通ずるものを感じる。




思えば私もその先生が仰るとおり、自らを主体者として価値判断し行動する人間を指向していたので、心に響いたのだろう。



人は自らの価値に合う情報・都合の良い情報に敏感になるセンサーがあるから、それが反応したのだろう。




と考えると私も、独立を考えていたのは、高校のとき(若しくはそれ以前)からだったのだ。



長い目で見てこの一貫性を貫き、早期にこの思いを成就させたいと改めて思った。