ビジネス書の性格と限界

最近、手に取った脳科学の本が面白くてたまりません。


ちょっと、言い方が悪いですが、ビジネス書はあらゆる知識を集積した実用書。
世のある層にはビジネス書は専門書ではなく雑誌みたいなものだ…みたいな意識を持ちちょっと低い目で見る人はいるように思います。
例えば、アカデミックな知識を崇拝する学者やお金やお金儲けはは卑しいものだと断定する方々でしょうか…



実用書は、直接行動をするためのhow toが書かれているので、行動しないことには読む意味がありません。
でも逆に、それはアカデミックな知識というより、若干、それを実用できるように噛み砕いて時には他の領域の学問で補完して、現実の環境に耐えるものとしている。ゆえに一種の雑学知識に立脚している側面があります。
(特に1000円以下くらいのライトなビジネス書でその傾向は顕著です。でも、それはそれで大変貴重な存在だし、私も大好きな領域の本ですが…)

しかし、知識をある程度体系化して吸収しようとしたら、やはりアカデミックな専門書を1冊は読むことが必須です。
因みに専門書を1冊読むと経営書や色々なロジックに対する理解がより深くなる事がよくあります。
だから、行動を伴う実用書でビジネス書を。現実の問題をより深く理解するために専門書を読む事が大事なように思えます。

でも、本読んでると勉強している気になってしまい、勉強する自分が素敵みたいな自己陶酔に陥りやすくなることは自覚しないといけません。
本はあくまで情報収集の1つのツールにすぎず、目的と手段で言えば、手段に相当するものです。
そこをわきまえ、自重するためにここに一筆加えさせて頂きます。



私は本を読んで、そういうことを覚えました。
それにしても日本の書籍のコストパフォーマンスは以上に高いですね。
千円円から数千円そこそこで、あの情報量は他に類をみませんね。
だから私は本が好きです。
そして、行動を触発するビジネス書が好きです。



今日の言葉


「登山の目標は山頂と決まっている。しかし人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある」


作家であり、吉川英治賞として芥川龍之介と友に文学史に名を刻む作家吉川英治氏の言葉。


味わい深いですが、最近今日の言葉は、逆境とか挫折、失敗その辺に対する気構えなどに焦点を当てた内容が多くなってきました。ブログはプライベートを写す鏡でもあるな…
と感心しつつ、恥かしくも思う今日この頃です。


成功して、このブログを振り返ってって読む。
それが楽しみだなーと時折感じるちょっと野心的な自分の感性にちょっと自嘲してしまいますが、
呼んでくださる方は許容していただければと思います。