システムの限界
今日の言葉
「システムと言うのは何も問題がない平時を前提に作られているから、それが精緻であればあるほど、環境が変動しているときには、硬直化現象を起して、対応できなくなってしまいます」
「商売の創造」鈴木敏文氏引用
このシステムの本質を見落として、万能のツールと錯覚すると不幸になる。
システムはその運用面を適正にしてこそ、効果があるのである。
特に平時はあらゆるコストを下げる優秀なツールとなりうる。
非常時とは、環境変化が激しいときである。
環境の変化が激しいときは、その変化の波に応じて舵取り役が必要だ。
そして、それは人間でなければならない。
なぜなら、環境変化を察知する、変化に応変するということを判断する必要があり、
それを現状最も有効に統括できるのは、人間だからだ。
システムはあくまで平時のルーティンをマニュアル化したものである。
ゆえに、非常時には、非常時の対策が必要だ。
今商売は、環境変化の非常に激しい時代だ。
マニュアル・システムに必要以上に依存する会社の将来は暗い。
考えれば分かることだが、なかなか日常でこういうことを気づくことは難しい…
だから、自分は多読で色々な知識に触れつつ、自らは行動して経験知識を積み、
それらを複合する素養を作るようにするのだ。
鈴木氏の本では、今のような時代変化が激しい環境下においては、
過去の経験に囚われる事が将来の発展をもっとも阻害するというようなことを繰り返し唱えている。